初回発売日:
1973年11月9日
レーベル:
A&M
プロデュース:
リチャード・カーペンター
カレン・カーペンター
ジャック・ドーアティー
カーペンターズは、その美しいハーモニーとキャッチーなメロディーで1970年代の音楽シーンを席巻しました。1973年に発表された『シングルス 1969-1973(The Singles 1969-1973)』は、カレン・カーペンターが存命中にアメリカで発売された唯一のコンピレーション・アルバムであり、彼らの音楽キャリアの中でも重要な位置を占める作品です。今回は、このアルバムの特徴や収録曲などについて詳しく見ていきます。
本作は、カーペンターズがデビューから1973年までにアメリカでシングル・カットした楽曲を収録しています。このアルバムは、カーペンターズの音楽の魅力を凝縮した作品であり、彼らのヒット曲を一挙に愉しむことができる一枚です。特に、彼らの音楽スタイルの変遷や進化を感じ取ることができる点で、ファンにとって貴重なアルバムとなっています。
『シングルス 1969-1973(The Singles 1969-1973)』は、単にこれまでにシングル・カットされた楽曲をそのまま収録しているわけではありません。このアルバムのために新たに録音しなおした楽曲や、特別なアレンジが施されています。特に、アルバムのオープニングでは「遥かなる影」をアレンジした演奏があり、その後1曲目の「愛のプレリュード」へと続く構成になっています。このような工夫により、アルバム全体として一つの作品として愉しむことができるようになっています。
また、「涙の乗車券」は、このアルバムのために新たに録音され、オリジナルのバージョンとは異なるアレンジが施されています。この再録音により、アルバム全体の一貫性が高まり、聴き応えのある作品に仕上がっています。
アルバムの曲順においても「スーパースター」の後に「雨の日と月曜日は」が続くなど、後に発売されるコンピレーション・アルバムの基礎を築いたとも言えます。
このことについてリチャードは次のように語っています。
”大抵のアーティストは2、3曲ヒットが生まれるとそのほかの曲を繋ぎ合わせて「グレイテスト・ヒッツ」名付けるが、このアルバムには11の真のヒット曲が収録されていて、ただ適当にまとめたものではない。”
本作は、発売当初から高い評価を受けました。アメリカではビルボード・チャートで1位を獲得し、カナダやイギリスでも1位を記録しています。それぞれの国でプラチナ・ディスクを獲得し、大成功を収めました。特にアメリカでは、カーペンターズの名を広く知らしめる一枚となり、カレンとリチャードの音楽がさらに多くのファンに届くきっかけとなりました。また、イギリスやカナダでも人気を博し、彼らの音楽が国境を越えて愛されることを証明しました。
本作は、デビュー初期から黄金期までに至るカーペンターズの音楽の魅力を凝縮したアルバムであり、彼らのヒット曲を一挙に愉しむことができる作品です。カレン・カーペンターの美しいボーカルとリチャード・カーペンターの巧みなアレンジが融合し、彼らの音楽スタイルの変遷や進化を感じ取ることができます。このアルバムは、カーペンターズのファンにとって必聴の一枚であり、今なお多くの人々に愛され続けています。
二つ折エンボスジャケ、ブックレット、カンパニースリーヴ有
A&M SP3601-M3-EX (MR) Δ18441 (8)
A&M SP3602-M2-EX (MR) Δ18441-X (5)
二つ折エンボスジャケ、ブックレット、カンパニースリーヴ有
A&M SP3601-P2
A&M SP3602-P3 X
* 曲目は初回盤に基づいて表記しています。
村田 博幸
Hiroyuki Murata
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